なぜ私は「S」のついたiPhoneを勧めるのか。
iPhoneが発売されてから8年以上が経過しました。初代から6sまで、大きさや性能面でかなりの進化を遂げ、携帯電話の大革命を担ってきた存在です。
AppleはこのiPhoneの本体デザインを2年に1度更新を行い、そのデザインを生かした性能アップ、いわば「S」をその翌年に発売するサイクルをつくってきました。
一般的に携帯電話会社で契約すると、2年縛りといわれる契約期間で端末を24回払いで購入することになりますので、もしiPhoneを使い続けるならば「Sなし派」と「S派」に自然と分かれます。例えば、2013年に発売した5sを2年契約すると機種代完済(24回払い)で、次に機種変更する端末が2015年に発売の6sとなるわけです。
前置きが長くなってしまいましたが、なぜ私が「S」を勧めるのかご説明いたします。
ハードウェアの欠陥が改善
試作品を何回も試行錯誤をして発売に至るわけですが、やはりソフトウェア同様、一般の方が実際に使ってみて見つかる不具合がハードウェアでも当然あります。
例えば、iPhone4では持ち方によって電波の入り具合が変わってしまう問題がiPhone4sで改善され、iPhone5ではバッテリー、スリープボタンの不具合(iPhone5のみ無償の交換サービスがありました。)がiPhone5sで改善されました。また、iPhone6では本体が折れ曲がりやすい問題がiPhone6sでかなり改善されました。
このようにソフトウェアとは異なり、ハードウェアのパブリックベータ版を行うということがない限りこの問題を乗り越えることができないでしょう。しかし、秘密主義のAppleがそのようなことをするはずがありません。
最新iOSを生かしたハードウェアを真っ先に楽しめる
iPhoneの特徴としてあげられるのが、ソフトウェアもハードウェアもすべてAppleの開発であるということです。
最近、オクタコアやメモリ4GBのスマートフォンを耳にしますが、今でも最新のiPhoneはデュアルコア・メモリ2GB、一世代前はメモリ1GBです。それでも全て最新のiOSがサクサクと動きます。これがハードウェアとソフトウェアの両方を開発する上での強みであります。
それはそうとして、しかしとも、やはりAppleも営利企業です。顧客の期待に応え、常に新たなものを生み、それを利益としています。つまり古いハードウェアにもマッチするiOSといえども、やはり最新のiPhoneの機能に合わせて設計されているわけです。
そのiPhoneは常に「S」です。先ほども申し上げましたが、「Sなし」は本体デザインの更新、「S」は性能や機能の向上です。
例えば、iPhone6と同時期のiOS8では最新ハードウェアの特徴を生かしきれていませんでしたが、iPhone6sと同時期のiOS9では「3D Touch」というハードウェアとソフトウェアの見事な融合を実現できました。
どちらのサイズにするか考える1年間の猶予がある
iPhone6が登場してから、シリーズは2種類に増えました。4.7インチと5.5インチ(Plus)というサイズの選択です。
多くのガジェットレビュアーの方々はiPhone6 Plusを選択していた人が多かったようですが、使用レポートなどの記事をみていると「iPhone6 Plusはでかすぎた。6でよかった」と嘆いていた方も少なからずいました。
このような場合でも、レビューを踏まえてしっかり選択できるのが「S」ユーザーの強みでもあります。(特に発売日に近い日に購入する予定の方ですね。一世代前の機種でも「S」はデザインの変更がありませんから、十分参考になります。)
ひとこと
このように「S」の良さをあげてきましたが、決して「Sなし」が悪いわけではありません。
Appleがデザインする新しいiPhoneをいち早く、自分のものにすることができるのは「Sなし」ユーザーです。そういう意味では、どちらが良いのかは人それぞれということですね!
あなたならどちらを選択しますか?